忘れ物のアシと小学校

岩美国際現代美術展
岩美国際現代美術展ブログ

7日に岩美町入りして朝風呂につかり岩井温泉区をふらふらと
区役所で人に会う約束をしていたのですがそれまでふらふらと
するとテレビ局の方々がいるじゃないですか
で、取材を受けているのはゆかむり温泉の理事長さんじゃないですか
バスの時間がすぐだったのでチラと写真だけ撮って先を急ぎました
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DSCF6795 by tuvuan on Zooomr



午後から改めて岩井にやってきて、お昼を大久保さんにおごって頂き(地区唯一の飲食店・ラーメン店にてチャンポン麺、ごちそうさまでした)
再びブラブラと岩井での作品を鑑賞


高木義隆さんの作品を見るべく公民館に入ると案の定だれもいない
そしてこの公民館も使われているのかいないのか分からない古さときたなさ。でもカレンダーは3月できちんとしているので今もちゃんと現役なんだろうな、と思いつつ本棚をみると図書館になっていたようで、でもよく見るとスーパーサイヤ人の出ているらしい1993年ジャンプが入っている。
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DSCF6876 by tuvuan on Zooomr


作品そっちのけになりそうな、思い出の詰まり過ぎというのか時が止まったままというべきかそんな空間に学校の模型が鎮座しています。
その学校を囲むように座布団がひかれ、村の寄り合いがはじまるちょっと前に、早く来すぎた村人のような気分を堪能。
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DSCF6863 by tuvuan on Zooomr


しばし妄想の岩美町での小学生時代を振り返りつつ、ああ給食を残していたなとか、あの娘はいまどこにいるのか、来てすぐにまた出て行った転校生のこと
などを振り返っていたら車のエンジン音。とともに1組の親子が現れ、作品の周りをグルグルと1周。
子どもは「僕にも作れそう、どうやって作ったらいいかな」
両親は「これは学校かな、ここにあったのかな。どうかな、ここは使ってるんかな。空き家かな」などなど

思わず、いやここはねえ、と村人代表のふりをしたくなりましたが、止めて置き
この裏のお寺さん、西法寺言うところであまざけくれますよって行ってみりん、と三河弁まじりにオススメしました(方言まじりは嘘ですが)


ふと部屋を見てみると流しの脇に三脚が置いてある
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DSCF6864 by tuvuan on Zooomr
日本海テレビとシールが貼ってあります。
あ、朝のテレビ屋さん忘れて行った。
生放送のドタバタの忘れ物かしら?
いやまて、ひょっとするとこれもインスタレーションの一部かもしれない
小学校を囲んで座布団で人々が交流する様子を何かが押さえている、それは記録するということを失くなった小学校を通して人々の会話から再生させるその再生について思いをめぐらすためにわざと三脚を置いて、架空のテレビカメラを想像させているのかもしれない、などとワケの分からない妄念を巡らしていたのでした。



座ってしばらくいろんなことに馬鹿な事でもなんでも、そういうちょっと考えたり思いを巡らせる空間でした。
ちなみにカレンダーですが、月は3月でしたが年は2006年、あれ、やはり時間が止まっているのかな