ネタバレ 感想メモ

妄想代理人というアニメをたまたま知って見始めた

昨日の晩に最終回前までみたので、最終回を見るまでの感想のメモを書こうと思い立った。

少年バットというまったく謎の殺人者がやってくるという噂が次第に現実世界を蝕んでいくその表現方法とストーリー展開がよかった。見続けていくうちに一見関係なさそうな登場人物たちが何かの線でつながっていることを知ると、そこを面白いと自分には感じられ興奮するところだ。

話はとにかく意外な方に進んでいくのだけど、今時点での感想まとめとして

12話まで見ていると1話目のことを忘れているよね、と作者からのささやきが聞こえたような気がした。最初に、追い詰められているすなわち、なかなか仕上がらないキャラクター新作の納期を、客先から来たの電話回答であと1週間とされてしまったことがこの事件=話を生み出しているんですよ、と。

起承転結の転の部分の頃には、そんなことは確かに忘れて、少年バットというものが、今でいえば新型コロナウイルスのようにあちこちへと拡散している様子に気を取られてしまっていた。

 

もうひとつの感想は、是すべて作家、製作者側の妄想のお話であり、私たち(視聴者)はそれを見させられているだけ、作家はお見せしているだけで、現実的なものに見えるかもしれないけど、この話自体、幻であって本当のことでもなんでもない、でもここにあるんですよ、それが創作なのだということを伝えているのだ。

 

2004年2月開始で衛星放送局から配信されたテレビアニメなのだけれど、いまの自分の気持ち気分を見透かされているような感じで怖くもあり興味深くみている。私の2004年はまだこのブログを書いてはいない時期でたぶん、介護の仕事を始めた年だと思う。17年前の記憶はあまりないにもかかわらず、このアニメで描かれている光景は見覚えがあるようなマチで記憶はいい加減なものだと思わされる。