大阪人に対して

雑誌大阪人の9月号の特集は我が港区でした。
みなアート会や筋肉商店街、休館してますがミナパラが紙面を埋め尽くすのかと思っていましたが、筋肉のきの字も載ってはいませんでした。


地元に住んでいる僕からみるといろいろつっこみしたいところが何箇所があるのでここにいろいろと書きつけようと思います。一応ただ文句をつけたいからというわけではありませんけれど。


・経済学者の先生の思い出としての港区の話があります。
この先生の話の締めはもうすでにかなえられない夢になっているのです。

浪速駅周辺を鉄道博物館にしてはどうか。かなり広いので、機関車を動態展示することもできる。

浪速駅跡地は現在西側にはレンタル会社の資機材置き場と物流倉庫が建ち、東側には不動産会社によって貸倉庫が建設され、広いスペースはなくなってしまいました。
夢を潰すようですが、現地をみたらもう不可能なことは分るはずです。
記者は話を聞いただけでひょっとして現地をみてないのではないかと思いました。


田中啓文氏のエッセイについて「マニアックなルートでの海遊館見学のこと」
エッセイ、小説なのかもしれませんから事実に反してもいいのかもしれませんけど弁天町から海遊館へ行くのになかなか興味深い道筋で行かれています。

環状線で「弁天町」まで行き、そこからバス。終点の「天保山」で降り、巨大な観覧車に向かって進むと、すぐに海遊館の建物が見えてくる。

弁天町から海遊館のある天保山へ向かうのにこの道順でいく行く方はたぶん今はほとんどいないはずです。弁天町から天保山を経由するバスはないからです。弁天町バスターミナル発のポートタウン行きのバスでバス停大阪港で降りるのならばこの記述どおりですが、バス停大阪港から観覧車まではちょっと距離があります。
天保山に着くバスに乗るためには弁天町駅から南東方向に向かって約400mは歩かないといけません。けっこう大変な道です。
だから大抵の人は弁天町駅でJRから地下鉄に乗り換えるのです。
大物作家の原稿に突っ込みはしずらいと思いますが誰か疑問に思わなかったのでしょうか。


港区特集といいながら結局海遊館しかない町のように見えてしまう、こんな薄い取材しかできない雑誌「大阪人」なんだということが悲しいですけども、所詮はもと半官団体の雑誌の限界なんでしょうか。
橋爪先生いかがでしょうか。