「大震災の唄」作:添田さつき

♪時それ大正十二年 九月一日正午時 突然起る大地震 神の怒りか竜神の 何に恐るる戦きか
大地ゆるぎて家毀ち 瓦の崩れ落つる音 電柱裂けて物凄く 潰れし家のその中に
呻きの声や叫ぶ声 文化の都一瞬に 修羅の巷と化しにけり 火の手は起るここかしこ
狂へる風に煽られて 乱るる焔火の柱 天に沖する黒煙り 老若男女分ちなく右往左往に逃げまどう