つっか〜 あまいか うまいか すいか

7月末に生まれて初めてすいかを食べた子どもは次の日からごはんのたびに「す〜か、つっか〜、すぅ〜か」と声を上げるようになった。朝も昼も夜もテーブル付きの赤ちゃん椅子に座ってごはんを終える直前、ちゃわんにスプーン二すくいぐらいのごはんだけが残ったところで、右手を向き、その視線の先に見える冷蔵庫を指さし、「つっか〜、すぅっか〜」まれに「すぃ〜か」、「あ、スイカって言えたねえ。」
ファーストすいかの衝撃は子どもの味覚神経と脳へ深い刺激を与えてしまっていた。昨日は義母からもらったメロンといってももう熟れきっていて早く食べないとまずいというものだったけども、そのメロンを食べても「すうか」発言が飛び出すほどだった。クマのイラストの描かれたテーブル付き食事椅子に座って魔法のことば「SUIKA」と唱えれば、シャクシャクして冷たく赤く甘いすいかが出てくるとの思い込みと刷り込みはあまりにも深い。長い事続いているなあと、この文を書き始めるまで書きながらも思っていたけども、数えてみると2週間ほどしかたっていない。その前2、3か月はゴマが流行っていたのだけど、「ゴマ」とは言わず「う、うん」とはやり冷蔵庫を指さすだけだった。それから思えば自分のしてほしいことを、動作と言葉で表現できるようになったことは成長の証なのだな。長く続いているように思っているのだけど気が付けばあの時だけのことだったとなるのだろう。
ファーストインパクトすいかについての写真を撮り忘れたのを悔やんでいる。